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  • 執筆者の写真saygo

カメラレンズのご紹介〜望遠ズームレンズ編〜


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こんにちは。今回もPhotographer SaygoHiokiのブログに来て頂き、ありがとうございます。 不定期ですが2月から続いている、カメラレンズのご紹介。4回目となるカメラレンズは【望遠ズームレンズ】。


そして今までのズームレンズ同様、特に【望遠】の部分に焦点を当ててご紹介していきます。




望遠(ズーム)レンズはこんなレンズ

望遠レンズは一般的に焦点距離が35mm(フルサイズ)換算でだいたい焦点距離200mm以上のレンズを指します。さらに300mm以上を超望遠レンズと言ったりします。


望遠レンズの大きな特徴は次の3つとなります。


■遠くのものを近くにあるように撮れる

■背景が大きくボケる

■見ている風景の距離感が近くなる


他のレンズと共通している特徴もありますが、望遠レンズは顕著にこれらの特徴を得ることが出来ます。

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とにかく近くに


望遠、の字の如く、遠くにあるものを近くにあるように撮れるレンズです。


よく「大きく撮れる」といった説明がされていると想いますが、僕はどちらかと言えば「近くにあるように撮れる」の方がより的確な説明だと想っています。


遠くのものなのに手が届くような錯覚を覚えてしまう写真が撮れることから、僕は「近くにあるように」といった説明をしています。これは後から説明する「風景の距離感が近くなる」の効果による影響を多分に受けています。


また、目に見えている中から被写体を選んで切り出す撮影法から【切り取り効果】とも呼ばれることがあります。そのため、見てくれる人に伝えたいことが伝わる写真になるとも、言えると想います。



円やかなボケ味


望遠レンズで撮影すると背景ボケが大きくなります。ボケが大きくなる条件は解放値(F値)、被写体と背景の距離、焦点距離などがありますが、その中でも焦点距離は大きく影響します。この焦点距離が長ければ長いほどボケは大きくなります。


焦点距離が長くなると被写界深度(ピントが合う範囲)は浅くなります。浅くなると被写体の背景は大きくボケていきます。この被写界深度の浅いということは、広角レンズとは逆になりますよね。覚えていますか?


前回の記事(ピントの合う範囲が広い 項を参照)


ピントが合う範囲が広いためボケにくいといった効果がある広角レンズとは逆の効果を望遠レンズでは得られる、ということです。



奥行きが、、ない?


望遠レンズで撮影した写真を観ると奥行きがないような、見ている風景の距離感がが近くなる、そんな写真に仕上がります。こういった見え方というか効果を圧縮効果、と言います。


簡潔に説明すると、手前の近くのものと、背景になる遠くのものの遠近感がなくなり、その距離がグッと詰まった写真となります。つまり、、


■遠くにあるもの同士を近くにあるよう撮影できる。

■まばらに在るものを密集しているかのように撮影できる。


ということです。これは広角レンズとは逆で「写せる範囲が狭い」ことも原因としてあります。桜並木やイチョウ並木などのシーンをイメージされるとよく理解できると想います。




望遠レンズのオススメの被写体

望遠レンズが持つ特徴を活かした被写体には次のようなモノ・コトがオススメです。


◎乗り物/スポーツ

◎風景/自然


と言っても実は僕、望遠(ズーム)レンズを持ったことがあるのは一番最初に買ったレンズキットの時だけなのです。


なので参考例が非常に少なくて、申し訳ない気持ちが満載です^^;


特に、乗り物/スポーツに関しては、写真/カメラ歴がアマの時も含めて10年ほど経ちますが数えるくらいです。


その中からでも参考になれば、と思い載せておきますね。



近くにいる・ある様に撮影

特に富士山の写真は同じ位置からの撮影なのでより解りやすいかと想います。




ボケ味をだす撮影

意外と思われるかも知れませんが、人物撮影にも使う時があります。




圧縮効果がある写真

富士山と松の実際の距離は直線距離で50kmほどですがピントが合っているためそれほど遠くには感じないと想います。また熱気球の写真も同じ位置(場所)の空を飛んでいる様に見えますが実際は、数キロ先を飛んでいる熱気球もあり、これも圧縮効果によるものです。




まとめ

望遠レンズの大きな特徴で圧縮効果が特に新鮮だったのでは、と想います。そして望遠レンズは単純に遠くのものを撮るだけでなく、画角と背景の撮影できる範囲を意図的に切り取り、撮りたいイメージを撮りやすいレンズだとも理解できたと想います。


望遠レンズは他のレンズと比べて「大きい/重い」といったデメリットはありますが、広いフィールドを想定して写真撮影する場合にはとても重宝するレンズです。


今回も最後までお読み頂き、ありがとうございます。

参考になれば尚、嬉しく想います。


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